【宿泊記】「日光金谷ホテル」アインシュタインも愛した宿|150年の歴史に触れる特別な体験

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この記事では観光業界15年の経験をもつツキシマアサコ(ハミング旅クーポンデスク運営者)が、日本最古のクラシックホテル「日光金谷ホテル」に実際に宿泊し、その魅力をレビューします。

旅をするようになって30年、これまで数多くのホテルに宿泊してきましたが、今回宿泊した金谷ホテルは“もう一度泊まりたいホテル”ベスト3に入るほどのホテルでした。

明治創業の歴史と格式を今に伝えるこの日光金谷ホテルは、本物の非日常を味わいたい方にこそ訪れてほしいホテルです。

この記事でわかること

  • 日光金谷ホテルのリアルな雰囲気と魅力
  • 伝統のフランス料理ディナーはどんな感じ?
  • おすすめの館内の過ごし方と見どころ
  • 【重要】お得に予約するための具体的な方法
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日光金谷ホテルとは?基本情報の再確認

ご存知の方も多いと思いますが、日光エリアにはコンセプトの異なる3つの「金谷ホテル」があります。

3つの金谷ホテルの違いを簡単におさらい

  1. 日光金谷ホテル:今回宿泊した日本最古のクラシックリゾート
  2. 中禅寺金谷ホテル:中禅寺湖畔の森に佇むログハウス風リゾート
  3. 鬼怒川金谷ホテル:鬼怒川渓谷を望むモダンな高級旅館

今回私が訪れたのは、そのすべての原点である「日光金谷ホテル:今回宿泊した日本最古のクラシックリゾート」です。

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明治6年(1873年)、創業者・金谷善一郎が外国人をもてなすために自宅の一部を宿にした「金谷カッテージイン」から始まる、まさに“伝説のホテル”です。

日光・鬼怒川・中禅寺湖 3つの金谷ホテル比較表

スクロールできます
項目日光金谷ホテル (Nikko Kanaya Hotel)中禅寺金谷ホテル (Chuzenji Kanaya Hotel)鬼怒川金谷ホテル (Kinugawa Kanaya Hotel)
立地栃木県日光市(日光東照宮近く)栃木県日光市(中禅寺湖畔)栃木県日光市(鬼怒川温泉郷)
コンセプトクラシックリゾートホテル森と湖のリゾート渓谷の別邸
創業/開業1873年(明治6年)1940年(昭和15年)1978年(昭和53年)
創業者/キーパーソン金谷 善一郎金谷 眞一(善一郎の長男)ジョン・カナヤ(金谷 鮮治)(善一郎の孫)
特徴現存する日本最古のリゾートホテル
西洋と日本の建築美が融合した重厚で歴史的な雰囲気
アインシュタインなど多くの著名人が宿泊
世界遺産「日光の社寺」まで徒歩圏内
日光国立公園内の森に佇むログハウス風洋式ホテル
全室にバルコニーまたはウッドデッキを完備
四季折々の自然に囲まれた硫黄泉の露天風呂が魅力
「和の心と洋の機能美」を融合させたモダンな高級旅館
創業者ジョン・カナヤの美学が反映された洗練された空間
鬼怒川渓谷の絶景を望む客室と温泉
食事伝統のフランス料理伝統のフランス料理金谷流懐石料理(鉄板懐石など)
温泉温泉施設はあるが、大浴場はない(貸切風呂など)硫黄泉の露天風呂「空ぶろ」鬼怒川温泉の湯を楽しめる大浴場・露天風呂

各ホテルの創業者と歴史的背景

日光金谷ホテル 夜は星空がまたたく

ここで少し、「日光金谷ホテル」の歩みについて触れてみたいと思います。

1. 日光金谷ホテル:すべての始まり

  • 創業者:金谷 善一郎(かなや ぜんいちろう)
    • 日光東照宮の楽師であった善一郎は、1873年に自宅の一部を外国人向けの宿泊施設「金谷カッテージイン」として開業しました。これが金谷ホテルの原点です。
    • その後、1893年に現在の場所に本格的な西洋式ホテル「金谷ホテル」を設立し、日本のリゾートホテルの歴史を切り拓きました。

2. 中禅寺金谷ホテル:父の夢を継いで

  • キーパーソン:金谷 眞一(かなや しんいち)
    • 創業者・善一郎の長男である眞一は、父から事業を引き継ぎ、中禅寺湖畔でのホテル経営の実現に尽力しました。
    • 1940年、国際観光ホテルとして「日光観光ホテル」を開業。これが後の中禅寺金谷ホテルとなります。豊かな自然に囲まれたリゾートとしての新たな魅力を築きました。

3. 鬼怒川金谷ホテル:祖父の精神をモダンに昇華

  • 創業者:ジョン・カナヤ(本名:金谷 鮮治 / かなや せんじ)
    • 創業者・善一郎の孫にあたるジョン・カナヤは、祖父から受け継いだおもてなしの精神「Service with Heart」を独自の美学で表現しました。
    • 「渓谷の別邸」をコンセプトに、和と洋を融合させた全く新しいスタイルのモダンな旅館を鬼怒川の地に誕生させました。

このように、3つのホテルは創業家である金谷家によって、それぞれの時代のニーズと立地の特性を活かしながら、異なるコンセプトで展開されてきた歴史があります。

創業者・金谷善一郎の「おもてなし」の原点

日光金谷ホテル フロント

金谷ホテルは、レトロで木のぬくもりを感じる建物。
増改築を重ねながら現在の場所にフロントができたのだそう。

(宿泊すると日光金谷ホテルの館内ツアーに参加することができ、
歴史や建造物についてなど、直接説明を受けることができます。)

真ん中の写真の方が創業者である金谷善一郎氏。

左右に金谷ホテルの創業と発展に大きく貢献した、アメリカ人宣教医、ヘボン式ローマ字の創案者、明治学院の創立者ジェームス・カーティス・ヘボン博士 (Dr. James Curtis Hepburn)と、イギリスの女性旅行家、紀行作家イザベラ・バード (Isabella Lucy Bird)氏のお二人が飾られています。

日光金谷ホテルの始まり

日光金谷ホテルの始まりは、創業者・金谷善一郎の親切心からでした。

明治初期、日光東照宮の雅楽師を務めていた善一郎は、1870年(明治3年)に日光を訪れた一人の外国人と出会います。

その人物こそ、「ヘボン式ローマ字」で有名なアメリカ人宣教医、ヘボン博士でした。

当時、開国間もない日本では、外国人が宿泊できる施設はほとんどありません。

宿がなく困り果てていたヘボン博士を見た善一郎は、周囲の非難を顧みず、自宅の一部を提供して宿泊させたのです。

国際的な観光地としての日光の発展を見据えて

この親切に感動したヘボン博士は、善一郎の「外国人をもてなす心」を見抜き、「国際的な観光地として日光が発展するためには、外国人専用の宿泊施設が必要だ」と進言しました。

この言葉を受け、善一郎は自宅(現在の金谷侍屋敷)を改造し、1873年(明治6年)に「金谷カテッジイン」を開業します。

日本最古のリゾートホテルの誕生

日本最古のリゾートホテルの歴史は、日光東照宮の楽師であった一人の日本人による、国境を超えた心温まる「おもてなし」から始まったのです。

アクセスと立地:世界遺産「日光の社寺」まで徒歩圏内

日光東照宮

日光金谷ホテルは、日光観光のハイライトである世界遺産「日光の社寺」(日光東照宮、日光二荒山神社、日光山輪王寺)から非常に近い、最高のロケーションに位置しています。

古くから外国人観光客の拠点として栄えたこの立地は、歴史的建造物と自然美の両方を堪能するのに最適です。

所在地: 〒321-1401 栃木県日光市上鉢石町1300

主要なアクセス方法:

電車JR日光線「日光駅」または東武日光線「東武日光駅」より車で約5分。
バス東武日光駅より「世界遺産めぐりバス」に乗車、「神橋」バス停下車後、徒歩約3分。
日光宇都宮道路「日光IC」より約5分。
備考駐車場完備(宿泊者は無料)。


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